友達には言えない

チェックインしてすぐ。
エアコンのスイッチを入れて温度調整していると、背後から抱きしめられうなじにキスの雨が降ってきた。

リモコンを置いて、Ｘ氏の腕の中で身体の向きを反転。何か言うひまも与えられず口を塞がれる。
気持ちの強さをキスで表そうとするかのように、長く熱いキス。

「２ヶ月ぶりだな」
「キスしたくて仕方なかった」
「kaokaoを抱きたくて仕方なかった」
キスの合間にそんなことを囁くＸ氏。
うおおおお女性ホルモン分泌～～～(爆)
抜け抜けとこういうセリフを吐くあたりはＸ氏の良いところである。

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対面して抱きしめられた瞬間から、腰にナニか当たってた。
いつの間に育った？つーか、スラックスはホントにわかりやすいね。日常生活で困らないのかな。
そう考えつつも言及せず手も触れずにいたら、焦れたＸ氏が私の手を導いた。
久しぶりなせいか、やけに太い気がした。
フェリーのおっさんと同じくらいの太さのつもりだったから、「あれ、こんなに太かったっけ？」と思ったり(笑)

「もうはちきれそうだよ」
_･)ぷっ
こういうセリフも言えちゃうんだよな～

そうしている間に、抱きしめるだけだった手が動き出す。
ホックをはずし乳を揉み、舌で乳首を転がしつつ私のジーンズを緩める。
手を突っ込んできてショーツ越しに刺激されるも、おりものシートを敷いてあったので湿度は感じられないはず。内心(^◇^)ケケケと思う。
しかし、直に触れられた瞬間湿った音が聞こえてきて(＊∨。∨)ﾎﾟと思う。
キスとボディタッチの時点で熱くなってたもんな～そこ。仕方ねえか。

そのままそこで全部脱がされる。
ジーンズを脱がしつつわき腹や太ももにキスするＸ氏を見下ろす。
前に同じことされた時はやたら恥ずかしかったけど、今回は割と平気だった。
跪いて脚にキスをする彼を眺めてﾓｴｯ(゜∀゜)

そのままベッドへ直行したさー。最後までやったさー。
挿入した体勢で、またキス。
キスしながら、またしても甘い言葉。

「２ヵ月間誰にも入れなかったよ」
入れちゃダメなんて思ってなかったよ
「kaokao、好きだよ」
はいはい
「kaokaoは？ちゃんと好きって言って」
強制かよｗ
「２ヵ月の間に元彼（袋のことな）と会ったりしたか？」
第三者となら会ってたｗ

･･･この過度の甘さはなに？(￣▽￣;)

「会いたかった」「したかった」だけだったら、会えない間よそでやってたと思うところだ。日頃連絡が途絶えがちなくせに、いざやる時は目一杯甘い言葉を吐いて帳尻合わせる男だと。
しかしねぇ～。
それだけに終わらず「好き」と言わせたり他の男について質問したりと、男の嫉妬心がチラ見え。
こうなると、日頃から私一筋～みたいなことを言ってるのはもしかして本当？と思えてくる。

もちろん好かれるのはうれしい。単なるセフレ扱いより断然いい。
けど、私には他にする相手がいるわけで。それを思うとＸ氏の一途さは重いと言わざるを得ない。
それともアレかな？マインドコントロール？
「自分は複数と付き合っていいけど女は自分一筋でいるべし」という信条の下、「彼は私一筋なんだから私も彼だけにするべきなんだわ～」と思わせようとしているのか？
･･･裏の裏まで読んじゃう私には誰か一筋なんて無理な話よ(;^_^A

しかし、「もう要らないっ」とさっくり切り捨てることは出来なくなった。そういう意味ではＸ氏の勝ちだ。