友達には言えない

今日がバレンタインであることを、同期Ｂからの「チョコありがとう」メールで思い出したよ。
その時点ではまだ、立て替えてもらったチョコ代も払ってなかったのよ。思い出させてくれてこちらこそありがとう。

---

男女の人数格差が大きすぎて徐々に廃れてきた職場での義理チョコ配りも、私の所属するチームではまだ続いている。

続いているのは私の力ではない。
同じチームにいる先輩の力に他ならない。
「今年はどうする？」から始まって、
「じゃあ一人３００円くらいで買っておくね」
「全部でｘｘ円だったからあとでｘｘ円ちょうだいね」
ぜええええ～んぶ、やっていただいたのだ。

私がすることと言ったら、アレコレ意見を出すことと、お金を出すこと。
メールとか口頭でお礼を言われる資格なんて私にはないのよっっっ

同期Ｂにそんなことを返信した。
「それでももらえると嬉しいもんです」
あっそ。しかしあんた先輩にもちゃんと御礼言いなよね。

バレンタインなどというロマンティックな設定で
なにか気分が出てきたようだ。
帰宅後も「今日の月はきれいだぞ」なーんていう携帯メールが届いた。

なんつか、
私的には積極的にどうこうするつもりはないけれど、
この微妙な、やるのかやらないのかハッキリしない関係ってのもいいよなぁと思えてきた。

お互いの欲望がチリチリと音を立てているような感じ。
落とすか落ちるか、それとも現状維持か、その緊張感が心地良い。
「会ったらやる」に慣れきった私には、このままやらずに終わる可能性が高い関係も新鮮。
Ｘ氏との関係に、なにやら悶々としたものを感じ始めているせいもあるかも知れない。

日頃眺めて女性ホルモンを分泌させるにはお手ごろだよなぁとも思う。
もうすっかりＧさんの影は薄くなってしまった。
先週も、「誰だよコレ対応したのー」と思ったらＧさんだった。
ああＧさん私を失望させないで。