友達には言えない

心苦しい経験を思い出した。

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私だけが何も知らず、馬に蹴られて死んじまえーなことをしていた。
それだけでも、後年ふと思い出しては「ああなんて私は痛々しいヤツだったんだ」と悶絶したものだけど。

しかし、コトはそれで終わらず、
最終的には「kaokaoなんていなければ良かった」と思われる事態に発展した。

前の日まで楽しく会話していた人が、ある日を境に一切話をしてくれなくなった。
私がいたポジションは、別の人で穴埋めされた。
酔っ払った先輩が「全部私が悪いのに」と人目も憚らず泣いているのを背中で聞いたこともある。

こんなことになるとわかっていたら、別の選択肢を選んでいた。
でも、謝っても前言撤回しても、元通りになれるはずもなかった。
得たものと失ったものの重みはあまりに違いすぎた。

きっちりけじめをつけることもせず、
きれいさっぱりリセットすることも出来ず、
今までずーっと引きずってきた。

ずーっと引きずっていて、引きずるのが当たり前になって
引きずるのが苦じゃないような気さえしてきたのに。

すっかり引き戻されてしまった。
今日は、あの頃と同じくらい、彼女等のことを考えている。

思い出すスイッチが増えてしまったから、しばらくはいろんな感情に悩まされる気がする。

よけーなことすんじゃなかった。