友達には言えない

おなかが痛いのとだるいのとで、日が高くなっても布団でウダウダしていた。
そこへ正パートナーの心無い一言。
だったらおめーいっかいなってみろやコラア(｀□´)凸
そう思ったけれど言葉は出てこず、出てきたのは涙だった。

「出かけられる精神状態じゃない」
そうＸ氏にメールした。
時間を作って会ったとしても、どうせドバドバ、やったとしても抜いてお仕舞い。
会いたいと思う反面、抜くためだけに会うことは耐えられなかった。

Ｘ氏は、私の住まいの近くの公園で会おうと言った。
それはつまりエロ抜きでということ。

タンスに仕舞おうと思っていた半袖で出かけた。
芝生の上を歩き、レンガ敷きの歩道を歩き、海と船とを眺めた。
会話は少ない。
エロい会話なんて皆無。
唯一触れたのは、手を繋いだ時だけ。

いつもより酷いＰＭＳでどん底に落ちていた私の気分が、ほんの少し軽くなった。

しょせんホルモンのイタズラなんだけどさ、本人にとっては一大事なんだよね。
そこで冷たく突き放すか、温かくそばに寄り添うかで評価は天と地ほどに差がつくと思う。
前夜メールでかなりひどいことを言った。
「もういらない」と喉元まで出掛かった。
それなのにこんなふうに寄り添ってくれるなんて。

こういうところで判るよな。