友達には言えない

Ｘ氏は射精せずに終わった。
それがしこりとして残ったのか、それともあまりに激しくしたせいで身体が鎮まっていなかったのか。
その夜、珍しく正パートナーを私から誘った。

普段は添い寝のような体勢で愛撫する彼なのに、膝を伸ばして座ったまま私を引き寄せた。
膝枕とはちょっと違って、私の胸部が彼の腿の上に載るように。
「なんじゃこりゃ、首が疲れそうだ」と思っていると、正パートナーは私のパジャマのボタンをはずし始めた。数個はずして片方の乳首を露出し、口に含む。もう片方はパジャマ越しに指で。質感違いの愛撫再び。

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くすぐったいようなもどかしいような感覚に、つい足をモジモジさせてしまう。
すると、彼は空いている手を下半身のほうへ伸ばし太腿の内側を軽く撫で始めた。
気持ちいいんだけど、もっとしっかりと触ってほしいと望んでしまう。脚が開いていく。
それなのに。呑気なヤツめ、今度はショーツ越しに触りやがる。
彼の指を待ち望んでいるその部分に神経が集中する。

「指、入れて」

ショーツも脱いだ。
私の準備が出来ているのか確認した後、彼はゆっくりと指を入れてくる。
今回は最初から２本だったけど、昼間Ｘ氏にガンガンにやられて広がってたのか（汗）割と余裕な感じだった。
でも、突かれているうちに没頭しちゃって、けっこう大きな声をあげてしまった。正パートナーが私の口に手を持ってきたのでハッと我に返る。あらやだ私ったら。ここはラブホじゃないのよ～(^o^;

膝の上で抱えられ、指で音色を奏でられ。
まるで楽器のようじゃないか私。

そうすると、正パートナーがプレイヤー？
しかし、楽器に指示されて演奏するようではね～。しかも役割交代して今度は自分がいい声出すんだもんね～。まだまだ未熟！

楽器で思い出したけど、たまーにやりとりする程度のメル友に、手のみの写真をくれた人がいる。「写真見せて～」と言ったらギターのネックを持った手写真を送ってきたのだ。
なんだか新鮮だった。しかもきれいな指だったし。
たまにしかメール寄越さないあたりも、なんつーか、がっついてなくて好感が持てる。