友達には言えない

血を流しているとエロ指数が下がる。
そもそも今週は、
おなかが痛かったり
ドラッグストアの駐車場で非常に不愉快な思いをさせられたり
頭痛がしたりと、要は最悪だったのだ。

やる気なぞ起きやしねぇ。

そんなワケで、お正月に帰省した友達から聞いた話。
彼女は派遣社員、既婚で子供はなし。
仮にＫちゃんとする。

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同じところへ派遣されている同僚（同じく既婚子なし）が不妊治療をしているらしい。
私たちより年下なのに、やたら一生懸命不妊外来へ通っているらしい。
伝聞なので確かなことはわからないが、
治療というよりは検査の段階のような気がした。

その彼女が、検査のタイヘンさを逐一報告してくれちゃうらしい。
診察料のこととか、手間ヒマかかる検査について。
中出しした後（翌日だったか？）病院へ行き、ナニモノかを突っ込んでヂュ～ッと取られたーとか。
↑精子の生存具合を調べるためかと。

不妊の原因を特定するのは非常に難しいらしい。

男性側はまだ単純で、
健康な精子を充分量製造し、射精出来ればいいのだ。
前立腺とかそこらへんも少し関係あるようだけど。前立腺液って精子のためのエネルギーみたいなもんだって本で読んだ。あの匂いは前立腺液の匂いらしい。

一方女性は、
排卵そのものがないのか、
排卵してるのに卵管が詰まってるのか、
受精まで出来ても着床しにくいのか、
原因となりうるステップと器官が複数ある。
しかも、流産しちゃうのも不妊のうちだから、妊娠を継続させるところまで考えなきゃいけないんだよ。
タイヘンだべ。


その人は「こんなにタイヘンなんだからＫさんも作れる時に作らなくちゃ」と言ったそうだ。

本人は“Ｋちゃんはやれば妊娠する”という前提で言ってると思うけど、
万が一Ｋちゃんが妊娠出来ない身体だと確定していたら（※注　飽くまでたとえ話）どうするんだよ、と私はなぜか少しその人に対して腹が立った。
「子供なんてまだまだ」と考えている人に言うのならまだしも、
「そろそろ出来てもいいと思ってるんだけど、まだなんだよねぇ」という人に言うべき言葉じゃない気がして。
親類からの「まだなの？」攻撃に長年さらされていることを知っている私だからこそ、そう思ったんだろうか。

何も悪いことをしていないのに、
彼女の身勝手だけで子供を作らないかのごとく一言言われる。
なんだかおかしいよね？

とってもデリケートな問題だから、
女同士既婚同士であっても軽々しく
「まだなの？」
「早く作りなよ」
なんて言うべきじゃない気がする。
まず最初に、子作りに関する相手の考え方・状況を把握してから、それにしたがって話を展開していくべきではないか。
まぁ、そこまで考えるような人だったら無神経と取られる発言はしないかも知れないけど。