友達には言えない

身も心も一応女だけど、女らしさはあまりない。
私を構成している成分の中にどれだけ女らしさがあるのかと考えると、たぶん絞りに絞ってポッタンと落ちた一滴程度だろう。

先週「あるある大辞典」で性ホルモンについて放送していた。
性ホルモン減少チェック女性版の４項目のうち、「最近洋服選びやメイクに気が入らない」というのがあった。

･･･。(-_-)
最近どころか最初からなんですが。
気が入らないどころか端からやる気ナッスィンなんですが。
○なのか×なのか悩んだ休日の夜。

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チャットやってた頃はよく男と思われた。
意識してそう振舞ったワケじゃないのに間違われた。
なんせ口が悪いもので(^◇^;)
性別どころか人間なのかも怪しいＨＮだったし。
プロフの性別も不詳にしてあったし。

別に性別は入れても良かったのよ。チャット始めた当初はちゃんと性別入ってたのよ。
だけど、入室者一覧に表示される女性用アイコンがピンクの服着たポニーテールだったのが気に食わなかったのだ。
女だからピンク？女だから髪はロング？
そんな型にはまりたかねぇぜ。ｹｯ
単に自分と違いすぎて落ち着かないってだけなんだが。

一見さんが私のことを男扱いするのを、常連の皆で更に冗長させたりもした。
チャット友達の♂が私に「（俺自身を）デリバリーすっか？」と言ったのを聞いた一見♀が、チャット友♂が自分の奥さんを私に貸そうか？と持ちかけたのだと勘違いしたこともあったよ。

意外とね、楽しかった。
長年「男みたい」と言われて飽きが来ていた。とは言え「いっそ男に」なんて思うワケもなく、思ったところで生半可な覚悟では完遂できない。
それが、ネットワークに接続してキーボード叩いてるだけで、男になれる。
男の部分と女の部分がモヤモヤ～っと無法則に交じり合っていた中から男の部分が結晶化し、それによって女の部分も純度が高くなって、全体的にスッキリしたって感じかな。
それでもやっぱり、世間一般の言う“女らしさ”はございませんがね。

そもそもこんな小難しいことを考えてやってたワケじゃない。
要は変身ごっこだ。