友達には言えない

月１の来客が帰ってから正パートナーはサカッている。

飲み会の日も、起きて待っててヤラれた。
遅いと怒られるか？とか「他の男の匂いを感知されたら・・・」とか心配してたから、
帰宅してすぐ一発やっておしまい　という状況は非常に楽ではあった。

数日後、１コ予定が流れたおかげでＸ氏と会えた。
これで年内を乗り切ればいいと思っていた。

が、サカッている男が連休を逃すはずがない。
その夜、そんな雰囲気になってしまった。

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正直やりたくなかった。
Ｘ氏とのセックスでおなかいっぱいだったし、そうでなくても正パートナーとの行為では得るものがないから。
かなりの間、愛撫されても無反応だった。それが正直な反応。
反応しようがしまいが彼にとってはどうでもいいことだし。

案の定、やっと良くなってきたところで中断される。
「もう充分だろ」きっとそう思ってるんだろう。その先まで行ったら何かあるかもとか思わないのだ。

「今度は俺の番～」とばかりに仰向けになる正パートナー。
(´ヘ｀;)ハァ
進歩改善のない様を見て、ただでさえ低めだったテンションがさらに下がった。
ちょっと感じたくらいじゃ埋め合わせつかねーよ。

同期Ｂとのことを思い出す。
「こいつきっと正パートナーと同じタイプ」と思ったことを。
自分のしたいことだけ、自分がやって欲しいことだけしか考えないタイプ。
そんなヤツがなぜ二人もいるのか。
一人で十二分だ。釣りが来る。

片肘付いてる体勢が疲れてきた。やる気もないのでイヤミったらしく小さくため息をつきながら休み休みフェラ。
それでもやっぱり彼はリアクションなし。どべーっと寝たまま。
目を閉じて快感に浸ってるのだろう。
あームカつく。
手で抜いてしまいたい。口なんか使ってやんねーよ。
手でゴシゴシ。

しばらくやっていると「痛い」と言われた。
この男は私が「痛い」というと後で必ず「痛い」と言い返す。
そのみみっちさに更にテンションダウン。
痛くなるまでやってもらえたら本望だろーがよ。私なんて準備出来てないのにやられての痛いだよ、いいことねーよ。
あーもーやりたくなーい。

仕方がないのでまた口を使った。
「入れたい」と言われても聞こえない振りしてやった。このまま出しちゃえばいいのに。

何度目かでやっと手が出てきて止められた。
入れたらすぐに終わるからと自分に言い聞かせ、乗っかる。

ふにゃけて入らない。
「痛い」
再び正パートナーが言う。

それでも入れようとしたけれど、あからさまに痛いのを我慢している顔をしやがる。
ムカつく！なにその被害者ヅラ。

でも、
ヤラなくて済む～＼(^o^)／

「痛くしちゃってごめんね。また今度にしよ」
・・・その夜で私が一番優しかった瞬間。
やらなくて済んでよかったんだもん。

ザマーミロとも思った。
しばらくは「また痛くしたら悪いから」とか言って断れるかも知れない。
向こうもしばらくはやりたくないと思うかも知れない。
それでもいいや。そっちのがいいや。
もうそんなふうにしか思えない。