友達には言えない

今後会う心積もりがないことを、ついに袋の彼に伝えた。
もう会う気がしないと自覚して、それでもハッキリということが出来ずに今まで来た。
ポツリポツリとくるメールに、２～３回に１回くらいの頻度で気のない返事を出していた。

その日も、１通目には返信したけれど２通目にはレスしなかった。
すると夜また袋の彼からメール。
「なんだか最近避けられてる気がするんだけど･･･」

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心苦しいけれど、ケツを拭く時が来たようだ。

「避けてるつもりはないけど、優先順位が下がっていることは否めない」と答えた。
私は長期間会えないとモチベーションが保てない。
もともと遠距離には向いていない。
そんな感じのことを言ったように思う。

さすがにＸ氏のことは言わなかった。
「他に男が出来たから～」と言われて自分の至らなさを思い知らされるより、
「何を支えにして待てばいいのかわからない」などと言われて、縁がなかったと思ったほうが彼にとって良いのではないかと思って。
ま、要は自分の罪悪感を軽減するためだけどね。

残念がる彼。
しびれを切らした私が新しい男を見つけようとしていると思ったらしく「もうちょっと待ってくれませんか」と言ってみたり。
やっぱこの人は善人だ。
そして私には想像も出来ないくらい忍耐強い。

「何もないのにどうして９ヶ月も待てるの？」と尋ねると
「性分でしょうね」と。
性分。
ただ辛抱強いだけじゃない、曖昧で頼りない希望にでもずーっとしがみついていける性分。
ホント、希望って残酷だよね。
てか、そんな希望を持たせ続けてきた私が残酷？

（以下、言い訳＆開き直り）
でもね、私だって会ってもいいという気持ちはずっと持ってたんだ。
「３人ってのはまずいかな～」と考えつつも、会えるんだったら会っていたに違いないんだ。

ただ、会社に年休届けを出しておいて出勤を装って出かけるという芸当が出来ない分、会う機会を設けるのが恐ろしく難しい。×日は休みと宣言すると根掘り葉掘り聞かれる。それを思うだけでげんなりする。
どんな苦労をしても構わないから会いたい！っていう気合がないと続けらんないよ。
そしてその気合は自然に発生するものじゃない。勝手に芽生えて育つものじゃない。
水も肥料もやらないで花が咲いて実がつくと思うほうが間違いだ。
自分が「いつかまた会ってヤれる」と思ってるからって、相手も同じ思いでいるとは限らないんだよ。
魚を見てみろ。同じ場所に居続けるために、流れに逆らって一生懸命泳いでいる。