友達には言えない

１つ前のピルについての話で乳ガン検査の話が出て思い出したこと。

数年前、入浴中に上乳のあたりにしこりを発見した。明らかにしこり。
今まで胸にこんなの出来たことないのに。突然なんで？
頭に浮かんだ言葉は「乳ガン」。
母にもしこりのことを言ってみた。
彼女もすぐに乳ガンを考えたらしく、シリアスな顔で外科受診を勧められた。

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車で20分程のところにある、大きくて設備の整っている病院へ行った。
なんせ外科なので、内科よりはマシだけど混んでいた。
待合室で待っている間キョロキョロと見回していたら
「痔の診察の方は排便を済ませておいてください」という張り紙を発見。
痔も外科なのよね。
高校の時同級生♀が痔でお医者にかかって教えてくれたんだけど、脚を開き気味に正座して上体を突っ伏した体勢で診察を受けたそうだ。婦人科のイスも尿道カテーテルもこなしてきた私だけど、その体勢はちょっと勇気がいるわ･･･

で、診察。
上を脱いで診察台に横たわる。医師が来る。
「どうしたの」
「胸にしこりが」
「どこ」
「ここです」
「ああ、たしかにあるね
一応培養検査するから細胞取るね」
「はい」
医師消える。

返事をしたものの、予備知識の中には培養検査というものはなかった。
てっきり超音波とかＸ線だと思ってたのよ。

医師再び登場。
手には注射器。
Σ(ﾟдﾟﾉ)ﾉ
細胞取るってやっぱりそういうこと～？

「これで細胞取ってね、培養して、良性か悪性か調べますから。
ここだよね、ここ」
しこりを乳の表層部分へ押し出そうとでもするように、グイグイとつままれる。

そしてそこへ。
ブスッと注射器が。

私、負けず嫌いというか、ある意味根性試しのために、注射や採血の時は、絶対一部始終を見ることにしてるのね。例外は献血のみ。牛乳瓶１本分とはいえいつになく大量出血。それはさすがに見ないでおこうと思った。

その時も、キッチリ見た。
自分の乳房に注射針が刺さり、脂肪っぽい色の物がぢゅ～っと吸われるのを。

針を刺されるといえば、まず腕でしょ。
それ以外の、普通なら針など刺されることのない部分に針が刺さってる光景って、結構ウッとくるものだな～と思った。
ピアスのために耳たぶに穴を貫通させた実績があるんだから平気そうなものだがと今なら思うけど、当時はそう考えたの。

後日検査結果を聞きに行ったら
「失敗して細胞取れなかったからもう一回」つってまた刺された。取られた。
何回も中身を抜かれたら、乳が小さくなってしまうじゃないか！(爆)

ちなみに結果は良性。しばらくしたら消えた。
その後も数回突然しこりを確認することがあったけど、放っておいたらそれも消えた。
名前は教えてくれなかったけれど、本で調べたら乳腺線維腺腫っぽい。乳腺に出来る良性の腫瘍だって。